top of page
《此処から出て》
2017.02.
ビデオインスタレーション・自宅
(サイズ可変/2:39)
農業ポリエチレン、ブラウン管テレビ、植木、土、ブルーシート、発泡スチロール、懐中電灯、鏡、シルク
自宅でインスタレーション作品として制作した本作。窓をスクリーンとし、そこに向かう形の劇場型とでもいうべき形式だ。周りには砂嵐のままのブラウン管テレビ、いくつかの鏡、こちらを照らすライト、植木鉢や箱に入った(一部こぼれた)土、それらはスクリーンである窓に近づくのを拒むように配される。
映像は、こちらを見つめて責めるような眼差しを送ったり、遠のいて去っていってしまったり、かと思えば我々鑑賞者をあざ笑う女性をカメラが熱く見つめるような映画的な映像が流れる。
本来部屋にない土などがあべこべにこちら(部屋の中)にあり、バラバラに設置された鏡によって近づけば向こうからもう一人の自分が近づいてくる。窓は自らスクリーンとなって、窓の役割を放棄しながら、みることをやめさせないで、まるでそこから出ることを天邪鬼に要求してくるかのような作品である。
(出演:佐原麻衣子)
インスタレーション中に上映した映像
bottom of page